10月24日の日記

2007年10月24日 受験
お前ら国を守る気あるのかと、政治屋いっぺん死ね、いや二度死ね三度死ね、もう帰ってくんなよ

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電子レンジの橙色の光を浴びながら使い込んでくすんだ色になった安物のマグカップが盆に乗ってクルクルと回る。
午前二時、草木も眠る本来ならば人の活動時間外の領域であった瞬間であるが文明の利器の前に人は時間すら克服した。
日が昇る頃に起き、日が沈み月が昇る頃、人が眠りに就き闇夜を越える、人は本能的に闇を忌避し刻々と朝が来るのを待つ。
音が鳴る前に扉を開き、取り消しボタンを押してマグカップの中身の香りをかぐ。
芳醇、人が歩んできた歴史の裏に必ず存在した友がそこに居た。
鍋の中で寝かせた味噌仕立ての大根とはんぺんを皿に移し床の上のテレビのスイッチを居れ胡坐をかく。
面白げの無い昼間の再放送と通販番組が流れている。
究極的な意味においてこのテレビをつけるという行為に意味は無い、これはただの習慣であり、静寂という魔物を追い払う儀式だ。
古いテープラジカセでもなんでもいい、音があれば良かったのだ。
孤独で居ると人の気は病む、一人で暮らせているとは言え人は一人では生きてはいけないのだ。
そうして始めてカップに口を付けた。

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秘

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