何この何

2006年10月15日 思想
「ち、ゴブリン・リーダーが近付いてくるぞ、近くにゴブリンの部隊が居るはずだ」
「単独特攻……ではなさそうだな、いや、あの青い翼、ただのゴブリン・リーダーではなさそうだぞ」
「よし、これより無線封鎖に入る、各自各個撃破に入れ!!」

無線機のトグルを下げ、再び孤独な空間へと戻ったコックピット。狭々しさや息苦しさ、いや、それ以上の高揚感。
肩から腕へ、そして掌へと施された制御の術式確認し、球体状の操縦桿をそっと触れて情報を伝達する。
青い翼のゴブリン・リーダー、本来真紅に染め上げられたゴブリン機の翼を他色に染めているとなると、アレはエース機だ。
そもそもゴブリン・リーダーはエース・パイロットに与えられるゴブリンの上位機、それを更に上を行く。

「面白くなりそうだな」

第六世代のエレメンタル・ドライブの精霊を叩き起こし、急加速を行う。その青い翼がエースならば、相手に不足は無い。
耐ショック吸収のパイロットスーツすら意味を為さない極限かにおけるギリギリの戦闘、相手もそれにあわせ、消えた。
センサー上には存在する光点、あまりに早すぎる為、カメラが捕らえ切れていない。
エレメンタル・ドライブは莫大なエネルギーを推力にする代わりに、その身を露呈する諸刃の剣。
ドワーフ族が創造したのが始まりと言われているが、それは今は関係の無い事だ。
ミサイルの使用は不可能、相手を捉えたとしても追尾する事が出来なければ意味が無い。
宇宙戦争におけるパイロットの役割は遂には機械で捉える事の出来なくなった高速艇を“勘”で叩き落す事。
その為の30mm精霊封入済み弾丸、その為の機銃。

球体の内部へ拳をのめり込ませ、直接接続を行う。背に広がる予備の魔法陣へと処理を分ける。

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なんだろねー

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秘

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