Reality Breaker -MUKAI-

〜架空の物語〜

「ふざけんなよ、アンタ等」
肉便器、顔にそう落書きをされ、ズタボロになるまで陵辱をされた少女を汚げに見ながら少年は呟いた。
其れは怒りでは無く、嫌悪、穢れを知らない無垢な心は神聖である以上、其れは必然である。
「ふざける?別に俺達はふざけてねぇよ、ひゃははははっっ」
どこまでも月並みな、少年達のリーダー格と思われる金髪ピアスの少年が笑うと、周りの不良少年は賛同し、笑い声を上げた。
虚ろな少女の瞳に光は無く、果てしない陰。己の心が壊れた事すら忘れてしまったかの様。
少年は金髪ピアスの少年等を一瞥し、唯、一つの事を思った。

其れは拒絶、存在の否定、其処には何も無い。

事実の抹消により、少年は自室に居た。金髪ピアスの少年等が存在したと言う事が存在しない。
少年の記憶のライブラリーより、其の事実も直ぐさに消えるだろう、そんな矛盾許されないからだ。
何も起こらなかった。時間の逆行ではなく、過去の改変ですら無い。パラドックスすら生まれない真実の異端。
少年は三では無く、十五でも、十六、十七でも無い。少年を数値化出来る程、三の世界は傲慢じゃない。
少年に規格は無く、最も近いのは無限と零、有るか、無いか。そんな存在、いや、存在しないのかも知れない。
これは誰かの永遠の夢なのかも知れない、其の誰かが誰なのかは定かではないが。

0. 天の十一、破滅の魔女

起きると言う初動作。架空と言う存在に睡眠は不要、自らの存在のみで補完された存在であるからだ。
いや、其れは容のあるモノだからだだろう、心と呼ばれる不安定な要素は人間であった。
だから、自らを人間で有らしめる為に架空は必要の無い睡眠を取り、必要の無い食事をし、必要の無い成長をする。

-----強制終了-----

これ書いてたら果てし無く鬱になる
仮説の連続、結果は一つ、架空は報われない
存在する時点で矛盾が生じ、存在を追える事によって矛盾が増える
架空の物語で一番の醜悪さじゃなかろうか

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秘

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