台詞

2005年8月27日 思想
ラスト・ダンジョンの最終階層に男の渇いた笑い声が、虚しく鳴り響く。
「劣化しやがってる……だと?年月が、長い年月がそうさせたと言うのか?
 ……いや、仮にも神の加護を得たと言う聖水、劣化する筈が無い。
 ならば、之も贋物だと言うのかっっ!!クソッッ!!また、振り出しなのか?
 俺は……、俺は……、何の為に、数え切れない犠牲の上に此処に来たんだ?
 認められない、認めたらいけない、認めてしまったら、俺は……、壊れてしまう。
 神よっっ!!いや、十七次元の化物よっっ!!之がてめー等の書いたシナリオって訳かっっ!!
 クソッッ!!クソッッ!!俺は、俺は、俺に、俺に如何しろって言うんだっっ!!」
其れは何時の間にか、湿り気を帯びた絶望と成った、幾千、幾万をも見棄て、ようやく辿り着いたと言うのにこの有様。

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秘

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