アルセイン・シナリオ最終章・下
2005年3月1日 思想第三幕 -決戦-
アルセインは敵師団を発見し其れに接近する。しかし、あちらもアルセインに気付いたらしく鬼の様な弓の束が飛んでくる。
相手には探知系統魔術と魔眼系統魔術を持つ優秀な弓兵が居るらしい。これは相手を見下し油断したアルセインのミスである。
が、例えそうであったとして負ける要因が無い。故に・・・・・焦点を集中させ地形に変化を与えず複数の個体を即座に撃滅する。
ナルシュは破壊力こそあれど個の様な繊細な魔を使いこなす事は無理だろう。コレは才能の問題では無く、どれだけ熟練されたか、である。
騎兵が来る。騎士として叙勲された時に承れる聖なる槍、ホーリーランスを持ちて。其れを素早く交わす。
―――――殲滅。
聖なる力で加護された武具を魔術は貫通させる。弱くは無い、いや、強いはずだ。だがアルセインは常識を逸脱していた。
何もかもに置いて。其れは40代に差し掛かった漢の見せる動きでは無い。
そして見つけた。敵将を・・・・・。
―――――アテナ=シュタインドルフ
女性でありながら竜を操るドラゴン・マスター。シャルディ皇国の司令官代理である。
倒さねばなるまい。カレルシュタイン城に近づく為にも絶対に倒さなくてはならない相手である。
アルセインは、竜か、そう舌打ちする。竜は人を超えた生物である。倒せない事は無いのではあるが。
そして踏み出す、魔道書により生み出された魔力爆雷が彼女を襲う。
が、相手も歴戦の戦士、マルスが急上昇しかわされる。その瞬間風を斬り裂き槍が飛ぶ。
危く頭が飛びそうになったがかわす。認識する。彼女は・・・・・強い。
力は五分五分である。しかし、持久戦は生命力を激しく吸取る禁断の魔道書を使うアルセインが不利だ。
此処では負ける事が出来るはずも無くアルセインは残り半分の生命力を賭け辺り一帯を無差別破壊する。
が、遥か天空に舞い上がる彼女には当たらない。急激なストレスがアルセインを襲う。
第四幕 -終焉-
苦痛を洩らす、其の瞬間隙が出来た。躊躇無く彼女は槍を飛ばす。
そして、其れはアルセインの心の臓を貫いた。帝國の終焉である。
血が逆流し時の流れが遅くなる。頭の中に意味深な文字列が並ぶ。が、何故か其れが読めた。
具現化させる。探求者が始めて使った魔法、そして最後になった魔法。
知識を・・・・・ナルシュ=ナリュセルトへと飛ばす。
漢は停止した。
ホーエンツォレルン城は一瞬にして溶解する。
終幕 -大地-
無限とも言える程に広がる高原の大地。
何もかもが馬鹿らしくてアルセインは其処に横たわる。
自分は何故ここに居るのだろうか、其の疑問さえ如何でも良かった。
アルセインは目を閉じた。永くも短かった人生の中で唯一の安らぎ。
目を開ける時、世界は如何なっているのだろう・・・・・・。
「卿まで遣って来たのか。」
懐かしい声が聴こえる。
「何時まで其処で横たわっているのだ。余は世界の統一をまだ実現しておらぬのだぞ。」
凛と、緊張感を与える。
「まぁ、良い、卿も疲れておるか・・・・・また起きた時、神々を一掃し帝國を築き上げようぞ。」
そして・・・・・アルセインは再度始まった。
アルセインは敵師団を発見し其れに接近する。しかし、あちらもアルセインに気付いたらしく鬼の様な弓の束が飛んでくる。
相手には探知系統魔術と魔眼系統魔術を持つ優秀な弓兵が居るらしい。これは相手を見下し油断したアルセインのミスである。
が、例えそうであったとして負ける要因が無い。故に・・・・・焦点を集中させ地形に変化を与えず複数の個体を即座に撃滅する。
ナルシュは破壊力こそあれど個の様な繊細な魔を使いこなす事は無理だろう。コレは才能の問題では無く、どれだけ熟練されたか、である。
騎兵が来る。騎士として叙勲された時に承れる聖なる槍、ホーリーランスを持ちて。其れを素早く交わす。
―――――殲滅。
聖なる力で加護された武具を魔術は貫通させる。弱くは無い、いや、強いはずだ。だがアルセインは常識を逸脱していた。
何もかもに置いて。其れは40代に差し掛かった漢の見せる動きでは無い。
そして見つけた。敵将を・・・・・。
―――――アテナ=シュタインドルフ
女性でありながら竜を操るドラゴン・マスター。シャルディ皇国の司令官代理である。
倒さねばなるまい。カレルシュタイン城に近づく為にも絶対に倒さなくてはならない相手である。
アルセインは、竜か、そう舌打ちする。竜は人を超えた生物である。倒せない事は無いのではあるが。
そして踏み出す、魔道書により生み出された魔力爆雷が彼女を襲う。
が、相手も歴戦の戦士、マルスが急上昇しかわされる。その瞬間風を斬り裂き槍が飛ぶ。
危く頭が飛びそうになったがかわす。認識する。彼女は・・・・・強い。
力は五分五分である。しかし、持久戦は生命力を激しく吸取る禁断の魔道書を使うアルセインが不利だ。
此処では負ける事が出来るはずも無くアルセインは残り半分の生命力を賭け辺り一帯を無差別破壊する。
が、遥か天空に舞い上がる彼女には当たらない。急激なストレスがアルセインを襲う。
第四幕 -終焉-
苦痛を洩らす、其の瞬間隙が出来た。躊躇無く彼女は槍を飛ばす。
そして、其れはアルセインの心の臓を貫いた。帝國の終焉である。
血が逆流し時の流れが遅くなる。頭の中に意味深な文字列が並ぶ。が、何故か其れが読めた。
具現化させる。探求者が始めて使った魔法、そして最後になった魔法。
知識を・・・・・ナルシュ=ナリュセルトへと飛ばす。
漢は停止した。
ホーエンツォレルン城は一瞬にして溶解する。
終幕 -大地-
無限とも言える程に広がる高原の大地。
何もかもが馬鹿らしくてアルセインは其処に横たわる。
自分は何故ここに居るのだろうか、其の疑問さえ如何でも良かった。
アルセインは目を閉じた。永くも短かった人生の中で唯一の安らぎ。
目を開ける時、世界は如何なっているのだろう・・・・・・。
「卿まで遣って来たのか。」
懐かしい声が聴こえる。
「何時まで其処で横たわっているのだ。余は世界の統一をまだ実現しておらぬのだぞ。」
凛と、緊張感を与える。
「まぁ、良い、卿も疲れておるか・・・・・また起きた時、神々を一掃し帝國を築き上げようぞ。」
そして・・・・・アルセインは再度始まった。
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