改訂版 第三章 戦いの結末

選手控え室にて・・・
「あ〜死ぬかと思った」
とぼやくはザイア=シュギ=ラース
「さっきからずっと謝ってるじゃない」
と苛立ちながら言っているのはサリナ=リナース
そこにバタンっとドアが開き武道会の関係者らしき人が「もうすぐ始まるので会場へ来てください」と伝えに来た
ザイアは自分の頬を叩き気合を入れサリナに一時の別れを言い会場へと足を運んで行く

「それではお待たせしましたぁ決勝戦いよいよ開始で〜すっ!!」
「あ、そうそう前の司会は興奮しすぎてぶっ倒れてしまったので私リュースが司会を勤めさせていただきま〜すぅ」
新しい司会リュースは見た目は10代後半から20代前半、背は160あるかないか顔は美形でスタイルは最高
こんな司会ならば観客から返ってくる熱気を想像できるであろう
「おおおおおおお!!!!!!」
男性陣から歓喜の叫びが聞こえてくる
「決勝戦で戦う勇敢な戦士のはAブロック、ザイア〜Dブロック、フェイス〜二人とも頑張ってね、それでは試合開始〜」
それを聞き俺と相手の選手・・・奴の放ったと思われる刺客を闘技場の中央へと歩いてゆく、そして礼をし動く
「な!」とザイアは叫ぶ、フェイスと言う奴は居ない前回と同じパターンだ
「う、うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ザイアから痛烈そうな叫ぶが上がる
そして血を吐く、後ろから強烈な一撃が来たのだ、また見えない拳が数発飛んでくる
今度は声さえ出ない
意識も飛んでゆく、最後に手が突き刺さる
そこで意識が途絶えた・・・

どの位の時が流れただろうか
ザイアは十字架に掛かりつけられていた
そこはザイアには見覚えのある所であった
「こ、ここは・・・」
ザイアは苦しそうに声にもならない声で呟く、横を向くとサリナも括り付けられていた
「サリナ、大丈夫か・・・?」
問いかけるが反応が無い、気絶している、死んでいるはずは無い
「サリナ、大丈夫か・・・?」
さっきよりは少し声を大きくして問いかける、だがしかし、反応は無い
あたりを見回す
まだ鍵が揃っていない・・・・・
しかし鍵が揃う前に変換されてしまうであろう
鍵である彼は何処にいるのかザイアは知らないが奴と呼ばれる存在は知っているであろう
すべてを知りうる者である奴には・・・
スィークフィーを理解し克服しようとする者
それが奴と呼ばれる存在だ
別の星々とこの星を繋ぐつもりだ、時空間そして次元を超えて・・・
神々の命である星を繋ぐなど神々の末裔と呼ばれるモノ達の文明でも出来なかった事
しかし奴ならやりかねないであろう、神々を凌ぐ力を持つと確信する奴と呼ばれるモノならば・・・

-サリナの夢-

夢・・・
そう夢・・・
私は何だろう・・・
この私という個体は・・・
私はサリナ・・・
神々の末裔・・・
神・・・
高次元生命体・・・
スィークフィー・・・
ゲーム・・・
高次元生命体の遊び・・・
ゲーム・・・
そう、私達は創られしモノ・・・
神、それは星の命・・・
星、それは神の命・・・
私何を言っているのだろう・・・
それは謎めいているモノ・・・
人が触れてはいけない聖域・・・
声が聞こえる・・・
懐かしい声・・・
ザイア・・・
ザイアなのね・・・
私・・・
今、戻るよ・・・

「う、う〜ん」
サリナは覚醒す
「サリナ!大丈夫か?」
すかさずそこでザイアは問う
「ここは?」とサリナは辺りを見渡しながら言う

ここは門のありし場所
忌まわしき場所
そう最大の禁忌とされるモノ
この門を開放し時
スィークフィー上にある星へと繋がる
時間軸、次元を無視し移動できる
そう、スィークフィーにあるバグの一つである
プログラムへ強制加入する為にどんな事が起こるかワカラナイ
だがもしコレがバグではなく神々が意図的に設置したイベントなら・・・
そうも考えられる
いろいろな思惑の上に存在する為
ランダムイベントとして神々が設置したのだろう
しかし鍵となる方はたまったモノではないであろうが

ザイアは重い口を開き言う
「かの地だろうな」
「レーウィン上の最大の禁忌の一つ」
「時空の門、クロノゲート」
深刻そうに言う
「私はまた鍵とされるのか。。。」
と遠くを見つめながら悲しげにサリナは呟く
「いや、させない!俺はお前に鍵などさせない!」
ザイアは頬を硬直しつつ熱弁する

そしてまた数刻の時間が流れる

思いも空しくサリナは分解された
鍵へと変換されてゆく
また戻る事が出来るだろうか
だがしかしあと残り1%という所で変換が止まった
そしてヒトの姿へと戻ってゆく
何があったのだろうか?
ザイアの叫びがそうさせたのか?
答えは否
十七次元生命体以上の存在の加入があったのだ
だがそれをSweekfee上に存在するモノ達や神々には知る余地も無かった
突然のトラブルにより危機は免れたのだ
「何故だ!何故なんだ!我が長年の夢が崩れてゆく!!」
奴が悲愴な叫びを上げている
ザイアは「いい様だ」と思った
「畜生、神どもの加入があったのか?そうだ、そうに違い無い、くそう、くそう、今畜生!」
まだ喚き上げている
今がチャンスかも知れない
ザイアは精神を集中させ目には見えないがそこの存在する刃を作り出した
俗に言う精神集合体で創った剣である
ザイアは拘束具を撥ね退け走り出す
奴は気付いていない
そして奴に斬り付ける
ブン!
上半身と下半身を切り離した
しかしあまりの出来事に奴は気付いていない
そして数秒後
「な、何、貴様!!!!!!!!」
奴は叫んだ
「-レッゾークロンツファイナソーランクラー・レッゾーエレダンストカトリナテーゼマッキンガー・モリナーゾ・リコーサ- 漆黒の闇よ、我を転移させよ!空間転移!」
そして奴は早口言葉で呪文を唱え何処か別の場所へと飛んだ
「ち、逃げられか!」
ザイアは悔しそうに奴の居た場所を見つめる
そしてふと思い出した様にサリナの元へと走る
「大丈夫か?」
ザイアは問いかける
「大丈夫な訳無いでしょ!!」
サリナは怒鳴る
「一度分解された体を鍵へと変換させるプロセスの途中でキャンセルされたのよ!体への負担がどれだけあると思ってんの?」
体への負担は途轍もないだろう
多分これから一週間はまともに歩けないであろう
これは旅人には最悪な事態だった
一週間も歩けなかったら筋肉が弱ってしまいリハビリをしなければならない
これでまた数日間は稼ぐ事が出来ない
死活問題となる
それだけは絶対さけねばならない
しかし今は別の問題があった
「つかさ、サリナ、ここ何処だろう?」
「・・・私が知る訳ないでしょ」
「どーすんだこれから、魔法で現在地わかんないか?」
「無理、消耗が激しすぎて魔法なんて使えないわよ!」
サリナは吐き捨てるように言った
「すまん、しかし本当にヤバイ、お前歩けないだろうし・・・やっぱ俺がおぶるのか?」
おそるおそるザイアは聞いた
想像した様な回答が帰ってきた
ふとザイアは失礼な事を思ったがサリナには絶対に言えない
”お前重そう”
言ったら確実に殺される事をザイアは思った
だがしかし意外は意外
おぶってみると軽かったのだ
先の鍵の儀式による影響だろうか?
そうこう考えつつもザイアは歩きだした

あ〜やっと第五章の続きが書けるわ・・・
つ・か・れ・た

コメント

秘

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索