改訂版 レーウィン 第一章 その一
2004年1月24日 思想第一章 熱き島ラーリスの小悪魔
レーウィンの中央に位置する島ラーリス
ここは戦の神バーシスの聖地
そしてレーウィン一酒場の多いの町のある島
よってこの国に来る者は戦士や傭兵などである
年に一度セリウス城コロシアムにて武道会がおこなわれる
それに合わせてレーウィン中から強者が集まって来るのである
その中で初出場にして優勝を狙う若者は大勢居る
しかしそれは取り分け珍しい事ではない
若さ故の自信だ、何者も自分には敵わない、自分こそ最強だ、そう思うものなのである
そしてその傲慢さを打ち砕かれた時本当の自分を見つけるのである
勝ち負けなど関係なく自分の成長を見つける為に開かれた大会であるから
そしてこれから紹介する二人の宿命を負った若者達も自分の力を絶対と信じてやまないモノ達の中の大勢である
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
ザイア=シュギ=ラース
レーウィン暦1989年5月19日生まれで18歳の男
戦士をやっておりメインウエポンはロングソード、サブウエポンはショートソード、
防具は祖父の形見である年代モノの鋼の鎧である
現在存在するレーウィンのヒトは動物の特性を持っておりザイアは狼の特性を濃く受け継いでいる
性格はいったて温厚、戦士に向いてないのではと思われるくらいである
だがしかし暴走したら止まらず狂戦士と化す
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
サリナ=リナース
レーウィン暦1989年7月4日生まれで17歳の女
古代文明の遺産であるカルーナの杖を持ち魔術師のローブを纏っている
鳥の特性を濃く受け継いでいる、性格は少し短気で一度言った事は必ず実現させると豪語する位のイキの良い娘だ
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
沸々と湯気の立つ町を男女が歩いている
さほど珍しい光景と言えないがこの二人はそこら辺でベタベタしているカップルとは少し違っていた
第一男は物々しい装備をしておりこれが何を意味するかと言うのは今のラーリスでは考えなくても分かる事だ
女は女で魔術師のローブを纏っている
これはMagicを掌るモノ達の一種のステイタスでありそれを証明する証でもあった
男の名はザイア、女の名はサリナ、
武道会優勝を夢見るモノ達である
しかし彼等の背負うモノは強大であり逃れられない宿命でもあった
それは追々語るとして今彼等は昼間の糧を探していた
「せっかくサリナが奢ってくれるって言ったのに何処も満席なんてなぁ」
とぼやいているのはザイア
この男がこの台詞を言うのはもう7回目でありそれに聞き耐えられなくなり怒りをフツフツと溜め込んでいる可憐な女が言う
「あー!!さっきからウッサイな本当にもう、ちったー黙って店探せない訳?」
キレる寸前であり唯でさえ熱いこの地を余計に暑くしている
ここでキレさしては昼飯が消えると察してザイアは謝っておく事にした
「すまん、そんなに俺言ってたか?もう言わないように気をつけるよ」
台詞を言い終えた後お決まりのキメポーズした
しかしそれが返って底無し沼にのめり込む嵌めになるとは現時点で誰も想像していなかった
「あ〜もう、分かったんならそれでいいわ、あ、あそこなんてどうかしら?」
サリナの目線上にあったのはとても古い建物で窓から見える中の光景は寂しいモノだった
昼時だと言うのに客は入っておらず店のオーナーと思しき人物が退屈そうに席に座っていた
「サ、サリナ、マジでここにするのか?」
おどおどしくザイアが問いかける
「当たり前よ、他に何処が開いているって言うの?」
と言い強引にザイアを引き連れて店内へと入っていった
カラン、カラン、とドアに設置してあったベルが鳴りオーナーと思しき人物が挨拶をしてきた
「いらっしゃい、ふふふ、生身の人間が来るのはもう何年ぶりかのぉ、ふぉっふぉっふぉ」
と物騒な事を言ってくる
顔を青くしたザイアはサリナに今からでも遅くない、店を変えようとせがむ
しかしその抵抗も空しくサリナは席へと着いていった
「お婆さん、ここにあるAランチってのを二人前、あと一番安い赤ワインを」
注文までとりはじめもう逃げる余地無しと判断したザイアは渋々と席に着いた
料理が出てくるまで時間が有りそうなので辺りを見渡していると何か異変に気付いた
「な、なぁ、ここって俺達以外の気配ないか?」
恐る恐るザイアが問いかける
「有るわよ、多分精神体でしょうね」
とあっさり言ってのけるサリナ
「・・・精神体ってもしかして幽霊・・・?」
「そうとも言えるしそうとも言えないわ、精神体のもいろいろ種類があるから、ちなみにここに居るのは霊に含まれるモノ達よ」
息継ぎもせずに言ってちょっとむせ込んでいる
「ま、まじ、か、よ、俺、霊とかその類駄目なんだ・・・」
今にも泣きそうなザイアであった
そうこう会話していると料理が出てきた
見た目はかなりゴージャスだが見た事の無い食材で作られている様だ
材料を聞いて見たいと言う好奇心はあったものの聞かない方が良い事もあるんだと思い聞かない事にした
ザイアは始めに肉の様なモノに齧り付く
シャキシャキとした食感である、味がピリ辛で甘め、美味と言える味だった
次に魚の様なモノが入ったスープを飲んだ
ハーブで匂い付けされており魚の臭みが飛んでおりこれまた美味だった
あまりの美味さに二人は絶賛したのだった
そして食べ終わり店を出る前にオーナーらしきヒトにお礼を言い街道へと出て行った
「え〜と食事も終わったし、次はサリナの買い物だった?」
もう幸せと言う顔をしたザイアは問いかけた
「ええ、えーとMAPによればこの近くなんだけど」
地図を見ながら辺りをキョロキョロと見渡す
「あ、あった!あれよ、あれ!」
と言いサリナは走って店へと言ってしまった
それに続いてザイアも走ってサリナを追う
そこはと書かれた看板を掛けられていた
ギゴォ、
相当古い木の扉は鈍い音を出して開かれた
「いらっしゃい」
と店主が無愛想に挨拶をする
店内は薄暗くランプの明かりでようやく見えると言った所だ
魔術関係を扱った店なので当然なのだが
「何にするのかい?」
と店主が問いかけてくる
そしてサリナは答える
「蒼き魔創石と黒き魔創石を5個ずつ」
それを聞き店主はソロバンを出して手馴れた手付きで計算する
「1個20万Gで10個で200万Gだ」
200万Gと言ったら大金である、この辺ならば物価が安いので一番安い家が庭付きで買えるだろう
がさごそと懐からサイフを出し共通通貨の10万コインを20枚だした
「はい、200万G」
と差し出した
「おまけで試供品の沈黙の薬を一本付けとくよ」
またのご利用お待ちし解きますって言う事だろう
「ありがとう」
と素直にお礼を言っておいた
これで本日の用事を終えぶらつこうとした時ザイアがふと思い出した様に言った
「そーいや明日だな、武道大会・・・」
手を頭に抱えてサリナは言う
「忘れてたの?」
その問いに対し大真面目にはいと言ったのでサリアはその場でオーバーリアクションに扱けてしまった
その後彼等は一日を満喫し宿へと帰り床へと入った
-夢-
「ついに始まるぞ」
「滅びの日は近い」
「大地は裂け天は唸り海は枯れるであろう」
「ハハハ、武道会が終わるまでの辛抱だ」
-お告げ-
「ザイア、サリナ、」
「今この世は危険な状態にあります」
「数人の悪し者が武道会へ参加しております」
「目的は賞品の王の玉でしょ…
レーウィンの中央に位置する島ラーリス
ここは戦の神バーシスの聖地
そしてレーウィン一酒場の多いの町のある島
よってこの国に来る者は戦士や傭兵などである
年に一度セリウス城コロシアムにて武道会がおこなわれる
それに合わせてレーウィン中から強者が集まって来るのである
その中で初出場にして優勝を狙う若者は大勢居る
しかしそれは取り分け珍しい事ではない
若さ故の自信だ、何者も自分には敵わない、自分こそ最強だ、そう思うものなのである
そしてその傲慢さを打ち砕かれた時本当の自分を見つけるのである
勝ち負けなど関係なく自分の成長を見つける為に開かれた大会であるから
そしてこれから紹介する二人の宿命を負った若者達も自分の力を絶対と信じてやまないモノ達の中の大勢である
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
ザイア=シュギ=ラース
レーウィン暦1989年5月19日生まれで18歳の男
戦士をやっておりメインウエポンはロングソード、サブウエポンはショートソード、
防具は祖父の形見である年代モノの鋼の鎧である
現在存在するレーウィンのヒトは動物の特性を持っておりザイアは狼の特性を濃く受け継いでいる
性格はいったて温厚、戦士に向いてないのではと思われるくらいである
だがしかし暴走したら止まらず狂戦士と化す
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
サリナ=リナース
レーウィン暦1989年7月4日生まれで17歳の女
古代文明の遺産であるカルーナの杖を持ち魔術師のローブを纏っている
鳥の特性を濃く受け継いでいる、性格は少し短気で一度言った事は必ず実現させると豪語する位のイキの良い娘だ
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
沸々と湯気の立つ町を男女が歩いている
さほど珍しい光景と言えないがこの二人はそこら辺でベタベタしているカップルとは少し違っていた
第一男は物々しい装備をしておりこれが何を意味するかと言うのは今のラーリスでは考えなくても分かる事だ
女は女で魔術師のローブを纏っている
これはMagicを掌るモノ達の一種のステイタスでありそれを証明する証でもあった
男の名はザイア、女の名はサリナ、
武道会優勝を夢見るモノ達である
しかし彼等の背負うモノは強大であり逃れられない宿命でもあった
それは追々語るとして今彼等は昼間の糧を探していた
「せっかくサリナが奢ってくれるって言ったのに何処も満席なんてなぁ」
とぼやいているのはザイア
この男がこの台詞を言うのはもう7回目でありそれに聞き耐えられなくなり怒りをフツフツと溜め込んでいる可憐な女が言う
「あー!!さっきからウッサイな本当にもう、ちったー黙って店探せない訳?」
キレる寸前であり唯でさえ熱いこの地を余計に暑くしている
ここでキレさしては昼飯が消えると察してザイアは謝っておく事にした
「すまん、そんなに俺言ってたか?もう言わないように気をつけるよ」
台詞を言い終えた後お決まりのキメポーズした
しかしそれが返って底無し沼にのめり込む嵌めになるとは現時点で誰も想像していなかった
「あ〜もう、分かったんならそれでいいわ、あ、あそこなんてどうかしら?」
サリナの目線上にあったのはとても古い建物で窓から見える中の光景は寂しいモノだった
昼時だと言うのに客は入っておらず店のオーナーと思しき人物が退屈そうに席に座っていた
「サ、サリナ、マジでここにするのか?」
おどおどしくザイアが問いかける
「当たり前よ、他に何処が開いているって言うの?」
と言い強引にザイアを引き連れて店内へと入っていった
カラン、カラン、とドアに設置してあったベルが鳴りオーナーと思しき人物が挨拶をしてきた
「いらっしゃい、ふふふ、生身の人間が来るのはもう何年ぶりかのぉ、ふぉっふぉっふぉ」
と物騒な事を言ってくる
顔を青くしたザイアはサリナに今からでも遅くない、店を変えようとせがむ
しかしその抵抗も空しくサリナは席へと着いていった
「お婆さん、ここにあるAランチってのを二人前、あと一番安い赤ワインを」
注文までとりはじめもう逃げる余地無しと判断したザイアは渋々と席に着いた
料理が出てくるまで時間が有りそうなので辺りを見渡していると何か異変に気付いた
「な、なぁ、ここって俺達以外の気配ないか?」
恐る恐るザイアが問いかける
「有るわよ、多分精神体でしょうね」
とあっさり言ってのけるサリナ
「・・・精神体ってもしかして幽霊・・・?」
「そうとも言えるしそうとも言えないわ、精神体のもいろいろ種類があるから、ちなみにここに居るのは霊に含まれるモノ達よ」
息継ぎもせずに言ってちょっとむせ込んでいる
「ま、まじ、か、よ、俺、霊とかその類駄目なんだ・・・」
今にも泣きそうなザイアであった
そうこう会話していると料理が出てきた
見た目はかなりゴージャスだが見た事の無い食材で作られている様だ
材料を聞いて見たいと言う好奇心はあったものの聞かない方が良い事もあるんだと思い聞かない事にした
ザイアは始めに肉の様なモノに齧り付く
シャキシャキとした食感である、味がピリ辛で甘め、美味と言える味だった
次に魚の様なモノが入ったスープを飲んだ
ハーブで匂い付けされており魚の臭みが飛んでおりこれまた美味だった
あまりの美味さに二人は絶賛したのだった
そして食べ終わり店を出る前にオーナーらしきヒトにお礼を言い街道へと出て行った
「え〜と食事も終わったし、次はサリナの買い物だった?」
もう幸せと言う顔をしたザイアは問いかけた
「ええ、えーとMAPによればこの近くなんだけど」
地図を見ながら辺りをキョロキョロと見渡す
「あ、あった!あれよ、あれ!」
と言いサリナは走って店へと言ってしまった
それに続いてザイアも走ってサリナを追う
そこはと書かれた看板を掛けられていた
ギゴォ、
相当古い木の扉は鈍い音を出して開かれた
「いらっしゃい」
と店主が無愛想に挨拶をする
店内は薄暗くランプの明かりでようやく見えると言った所だ
魔術関係を扱った店なので当然なのだが
「何にするのかい?」
と店主が問いかけてくる
そしてサリナは答える
「蒼き魔創石と黒き魔創石を5個ずつ」
それを聞き店主はソロバンを出して手馴れた手付きで計算する
「1個20万Gで10個で200万Gだ」
200万Gと言ったら大金である、この辺ならば物価が安いので一番安い家が庭付きで買えるだろう
がさごそと懐からサイフを出し共通通貨の10万コインを20枚だした
「はい、200万G」
と差し出した
「おまけで試供品の沈黙の薬を一本付けとくよ」
またのご利用お待ちし解きますって言う事だろう
「ありがとう」
と素直にお礼を言っておいた
これで本日の用事を終えぶらつこうとした時ザイアがふと思い出した様に言った
「そーいや明日だな、武道大会・・・」
手を頭に抱えてサリナは言う
「忘れてたの?」
その問いに対し大真面目にはいと言ったのでサリアはその場でオーバーリアクションに扱けてしまった
その後彼等は一日を満喫し宿へと帰り床へと入った
-夢-
「ついに始まるぞ」
「滅びの日は近い」
「大地は裂け天は唸り海は枯れるであろう」
「ハハハ、武道会が終わるまでの辛抱だ」
-お告げ-
「ザイア、サリナ、」
「今この世は危険な状態にあります」
「数人の悪し者が武道会へ参加しております」
「目的は賞品の王の玉でしょ…
コメント