レーウィン 現在篇 ルートA その23
2004年1月21日 思想第五章 魔法使い
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レーウィン、フェル大陸、ファイオス大陸、ロニウィ大陸、レヴァオス大陸からなる惑星、二つの王の魂
大昔はレーウィンは一つの大陸だった
しかし何処かで起こった時空振動の余波により大陸は一瞬にして分断されてしまった
その影響により氷河期と呼ばれる永き亘る冬が惑星中を覆い尽くした
だが太古に発生した古いヒトと呼ばれる生命体が200年の歳月を費やし気象を元に戻していった
しかし完全に戻しきる事は出来ずに場所によって気象にむらが出来てしまった
良い例がラーリス島である
そこはちょうどその4つの大陸の中心に位置しており一年中真夏のような暑さである
正常化は魔法を使い行われた、魔法は精神力を消費する、世界全土を覆える魔法を使った日には一種族滅びてもおかしくない位の力を消費する
そして全ての大陸と島の正常化を終わらせたのち古いヒトは滅びた
古いヒトが滅びたのちに動物は何者の干渉により進化を促された
これが獣人誕生の瞬間であった
進化する前の特徴を受け継いだヒト
古いヒトよりも強く逞しい生物となった・・・
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昼間は太陽がサンサンの照り水気の無い砂の砂漠を月夜に照らされた二つの影が動いていた
この地はレーウィンにおける唯一の砂漠である
夏の暑い日は60度を越え夜は-15度になる、噂ではどこかに燃える黒い水が沸く泉があると言う
それは噂であり真実かは定かではないが・・・
その二つの影はラーリス島南部の空間の狭間を目指している
それはゲートと違い時空を越える事は出来ないが一瞬にして場所を移動する事が可能なのである
ゲートは鳥居のような形をしており空間の狭間は罅割れた壁のような形である
記憶しておくと使用する時に間違えなくてすむので頭の片隅にでも置いといていただきたい
ちなみにラーリス島南部の空間の狭間はフェル大陸中部にあるマステナ国西部の都市アルカディアに繋がっている
アルカディアはフェル大陸で一番小さな国ではあるが豊かで物品の自給量は途轍もなく古来より侵略の対象であった
しかし偉大なる先人達はそれを許さなかった、強力な騎士団を設立し、フェル大陸では珍しい大砲を設備している
騎士が乗る馬も品種改良の施された蒼い目をした魔力を持つ馬である
体力は半永久的に失わず魔法に対する抵抗もあり餌もさほど摂取しない、がただ一つ問題があった
この馬は繁殖能力も劣っており数が少なく一頭作るのにコストが掛かりすぎるのだ
故に王都の守護以外を目的とせず他国を侵略しないのである
もしも、この馬が大量に生産できたならばフェル大陸統一も夢ではないだろう
話は戻るが二つの影の一つ目の名はザイア=シュギ=ラース、二つ目の影の名をサリナ=リナース
砂漠とは言え夜は寒いので二人とも防寒着を纏いもくもくと目的地を目指している
このまま順調に事が進めば日が昇るまでには空間の狭間に着くであろう
しかし、そう上手く事は進まないのが現実である
「ザイア!あれ!」
サリナは何かに気付きそれに向って指を指した
それはゆうに5メートルはあろうかと言うサイドワインダー(ガラガラ蛇)であった
「・・・気色悪いな」
ザイアは吐き捨てるかのように行った
ぼやきつつも剣を抜き目標へと走って行く
「サリナ!援護を頼む!!」
ザイアは振り返らずに相棒に向って叫ぶ
すぐさにサリナは合図をし呪文を唱え始める
「-ムロンナーズヒューランソージャンカ・ナルセリョーラ・ウルク・モリナテーゼ・エレクス・グンロセッラ-大気の鎧よ、我が信頼し友に真実の守護を与えよ!包囲結界!」
呪文はザイアへと一瞬にして飛んでいき体に纏わり着く
ザイアは魔法が纏わり着くやいなや一瞬にして斬り付ける
ガギン!!
一瞬にして目標の首を断絶した
しかし蛇は最後の力を振り絞り己と首と胴体を切り離し輩へと噛み付こうとした
だがそれも意味の無い事だった、そのモノの体は何か不思議な力で護られており牙が鎧に近づく事さえも拒んだ
そして蛇は息絶えた、それは確認したザイアはサリナに感謝の言葉を言い、また急いで目的地へと歩んで行った
続く
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レーウィン、フェル大陸、ファイオス大陸、ロニウィ大陸、レヴァオス大陸からなる惑星、二つの王の魂
大昔はレーウィンは一つの大陸だった
しかし何処かで起こった時空振動の余波により大陸は一瞬にして分断されてしまった
その影響により氷河期と呼ばれる永き亘る冬が惑星中を覆い尽くした
だが太古に発生した古いヒトと呼ばれる生命体が200年の歳月を費やし気象を元に戻していった
しかし完全に戻しきる事は出来ずに場所によって気象にむらが出来てしまった
良い例がラーリス島である
そこはちょうどその4つの大陸の中心に位置しており一年中真夏のような暑さである
正常化は魔法を使い行われた、魔法は精神力を消費する、世界全土を覆える魔法を使った日には一種族滅びてもおかしくない位の力を消費する
そして全ての大陸と島の正常化を終わらせたのち古いヒトは滅びた
古いヒトが滅びたのちに動物は何者の干渉により進化を促された
これが獣人誕生の瞬間であった
進化する前の特徴を受け継いだヒト
古いヒトよりも強く逞しい生物となった・・・
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昼間は太陽がサンサンの照り水気の無い砂の砂漠を月夜に照らされた二つの影が動いていた
この地はレーウィンにおける唯一の砂漠である
夏の暑い日は60度を越え夜は-15度になる、噂ではどこかに燃える黒い水が沸く泉があると言う
それは噂であり真実かは定かではないが・・・
その二つの影はラーリス島南部の空間の狭間を目指している
それはゲートと違い時空を越える事は出来ないが一瞬にして場所を移動する事が可能なのである
ゲートは鳥居のような形をしており空間の狭間は罅割れた壁のような形である
記憶しておくと使用する時に間違えなくてすむので頭の片隅にでも置いといていただきたい
ちなみにラーリス島南部の空間の狭間はフェル大陸中部にあるマステナ国西部の都市アルカディアに繋がっている
アルカディアはフェル大陸で一番小さな国ではあるが豊かで物品の自給量は途轍もなく古来より侵略の対象であった
しかし偉大なる先人達はそれを許さなかった、強力な騎士団を設立し、フェル大陸では珍しい大砲を設備している
騎士が乗る馬も品種改良の施された蒼い目をした魔力を持つ馬である
体力は半永久的に失わず魔法に対する抵抗もあり餌もさほど摂取しない、がただ一つ問題があった
この馬は繁殖能力も劣っており数が少なく一頭作るのにコストが掛かりすぎるのだ
故に王都の守護以外を目的とせず他国を侵略しないのである
もしも、この馬が大量に生産できたならばフェル大陸統一も夢ではないだろう
話は戻るが二つの影の一つ目の名はザイア=シュギ=ラース、二つ目の影の名をサリナ=リナース
砂漠とは言え夜は寒いので二人とも防寒着を纏いもくもくと目的地を目指している
このまま順調に事が進めば日が昇るまでには空間の狭間に着くであろう
しかし、そう上手く事は進まないのが現実である
「ザイア!あれ!」
サリナは何かに気付きそれに向って指を指した
それはゆうに5メートルはあろうかと言うサイドワインダー(ガラガラ蛇)であった
「・・・気色悪いな」
ザイアは吐き捨てるかのように行った
ぼやきつつも剣を抜き目標へと走って行く
「サリナ!援護を頼む!!」
ザイアは振り返らずに相棒に向って叫ぶ
すぐさにサリナは合図をし呪文を唱え始める
「-ムロンナーズヒューランソージャンカ・ナルセリョーラ・ウルク・モリナテーゼ・エレクス・グンロセッラ-大気の鎧よ、我が信頼し友に真実の守護を与えよ!包囲結界!」
呪文はザイアへと一瞬にして飛んでいき体に纏わり着く
ザイアは魔法が纏わり着くやいなや一瞬にして斬り付ける
ガギン!!
一瞬にして目標の首を断絶した
しかし蛇は最後の力を振り絞り己と首と胴体を切り離し輩へと噛み付こうとした
だがそれも意味の無い事だった、そのモノの体は何か不思議な力で護られており牙が鎧に近づく事さえも拒んだ
そして蛇は息絶えた、それは確認したザイアはサリナに感謝の言葉を言い、また急いで目的地へと歩んで行った
続く
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